WsSCプロデュースアーティスト紹介
WsSC #
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若干20歳で商業原型師デビューして以来、商業原型の先頭集団で走り続ける乙山。彼の代表作は、ゼロの使い魔の「三美姫の輪舞 ルイズ・制服Ver.」やヨスガノソラの「春日野 穹」と言われるが、商品化された作品自体はかなり多い。
商業の世界においては、基本に忠実に元絵に似せる事を意識しているが、イベント原型については常に「チャレンジ」を意識して活動しているという。その通り、彼がイベントで発表してきた作品、FGOの「ネロ・ブライド」においては「ドールアイ+1/3スケールのドールサイズ胸像+ヴェールを布とレースの衣装」、「_太子」さんのオリキャラ「つるちゃん」「かめちゃん」を連作で発表してみたりと、「挑戦してみたい」という気持ちを軸に製作している事が窺える。
しかしながら、商業・イベント双方の造形において共通する部分もある。それは、氏がお腹に強い執着心を持つことであり、腹筋と臍まわりに対するかなりの拘りが作品に現れていることからも見て取れる。他にも肩甲骨や長い髪と細部だけを見ると、彼が拘る部分を集めたようにも感じられるかもしれないが、しっかりと全体で調和が取れている。「拘り」というエンジンと「バランス」というステアリングが「センス」という車体によって見事にドライブされている。そこが乙山造形の強みであり、彼が商業原型の先頭集団で走り続けられる理由ではないだろうか。
今後チャレンジしてみたいことは?という問いに対しては、「自らのオリジナルキャラをシリーズでやってみたい。」と答え、理由を尋ねると「版権に関係ない「自分のキャラクター」で勝負をしてみたい。」という乙山。今後の彼の”チャレンジ”がすでに楽しみで仕方がない。きっとイロイロと我々を楽しませてくれるはずだ。
text by Masahiko Yoruno
●生まれ
ガンプラを嗜む程度に小学校高学年頃から製作。
中学生の時に20世紀末のエヴァンゲリオンブームからオタク文化に触れると同時に、ガレージキットの塗装に手を出し始める。
高校卒業後、代アニのフィギュア学科に入学。
2年の冬からWFに個人ディーラーで参加し、今に至る。
商業原型師デビュー:20才
好きな絵師さん:梱枝りこ先生
Twitter■ 乙山法純
WsSC#詐称プレゼンテーション作品解説
濡れ鼠さん
オリジナル
■商品販売価格
イベント価格 \10,000円
テーマである「濡れた服の表現」によって「くっきり浮き出る身体のライン」。シンプルに造型で魅せる。
それを魅せるために余計な装飾はいらない。
オリジナルデザインとするために過度な装飾で他との差別化を図ることが多いが、ただ単にごちゃついてしまっては意味がない。
一見するとローカロリー造形のようにも見えるがディテールの一つ一つに意味を込めた、「無駄をそぎ落とした造形」という、なんとも難しい領域にまで突入している。
鼠っ娘と聞いてすぐ思い浮かぶような髪型や見た目も敢えてそうすることでイメージやテーマをわかりやすくしている。奇をてらう必要などないのである。
そしてシンプルであるがゆえに強調される各部の造型のこだわりを間近に見て欲しい。
『ワンフェス』は、仕事と一線を引いた好きなモチーフ、表現をする『チャレンジ』の場として捉えていると語る職業原型師も多い。
15年のキャリアを持つ乙山にとっても同様、過去に様々なチャレンジを『ワンフェス』おいてしてきているが、決して本質である『ガレージキット』である事は外さず、「買って」「組んで」「塗ること」を前提にしている。
今まで濡れ透け塗装に『チャレンジ』したことが無い人も、この機会にぜひ濡れ透け塗装に挑戦してみて欲しい。
からのコメント
はじめまして!常に迷走しながらディーラー活動15年。乙山です。
ディーラー活動と商業活動がほぼイコールなせいかディーラー活動の印象が薄い私ですが振り返ると飽きっぽい私がよくもまぁ15年も休まずワンフェス参加してきたと思います。
とはいえこれといったイメージがないのが私です。
各ディーラーを見ているとやはりそれぞれの「色」があります。造型テイストとか、このアニメが好きなんだなとか、この規格で作り続けてるなとか。
はい!私はまったくそんなのがありません!
ときには版権もの、ときにはドールサイズ、ときには可動フィギュア、ときには同人キャラ、ときにはオリジナル、ときにはロリキャラ、ときにはお姉さんキャラ、etc
基本的にネタは思い付きがそのまま決定されます。
そして基本的には「これやったことないからやってみよう!」精神です。
ということで今回の「濡れ鼠さん」のテーマは「濡れ透け表現やったことないからやってみよう!」です。
そこからネタを詰めていくわけですが今回は、「濡れ表現」→「濡れ鼠って言葉があったな」→「ちょうど来年は鼠年」→「干支と言葉をかけたら面白そう」ということで安易な思い付きから12年縛りのネタになりました。
え?本当にやるのかって?飽きっぽい私が?
で、できるところまで続けよう・・・・・・・
さて今回の「濡れ鼠さん」ですが制作過程でものすっごい迷走しています。
「濡れTシャツにホットパンツかワンピースにするか」とか、「髪も濡れた表現にするかどうか」とか、「ポーズで濡れてる表現どうするか」とか、「尻尾を服の下から垂らすか服に穴を空けてだすか」とか、
最初にきっちりデザイン決めて、イラスト起こして、としていれば問題ないのですが基本的に見切り発車の行き当たりばったり。
制作中に何度もポーズやデザインを変えています。
個人的な信条としてオリジナルの場合はイラストに起こしません。
だってそれをしたら一気に「イラストの立体化」になってしまうから。
設計図的なラフはまだいいんですけどね。
せっかく好きにオリジナルが作れるのだから「立体で創作」をしたいじゃないですか。
だからオリジナルや遊び心溢れる作品を作っていきたいしワンフェスでもそういった作品がもっと増えていったら嬉しいなと思います。
ということで今後の活動を楽しみにして頂ける方が少しでもいたら幸いです。